鞄にまつわる記事が続きます。
正直これまで、鞄はそんなに重視していなかったのですが最近妙に鞄熱があがってます。
恐らくオーダーしている鞄がもうすぐあがるからでしょう。
しかし納期が遅れるとの連絡がありとりあえず手持ちの鞄を愛でることにしました。
結構どれもハードに使ってるんですが、よくぞ耐えてくれています。
今回ご紹介するブリーフケースも約6年ほど、その端正な佇まいに見合わないほど大雑把に使い込んできました。
突然雨が降ってしみになることもありましたが、気にせず使用しています。
経年による変化を何でも「アジ」というのは良い流れとは思いませんが、使用者の歴史が刻まれるのもまた革製品の良さでしょう。
しかし今後はもうちょっといいエイジングを意識しよう。
万双?
このブランドについて疑問がある方はひとつ前の記事でご紹介しています。
よければご覧ください。
◆ブライドルレザー ブリーフケース
今回ご紹介する鞄がこれ。
革がどうしても光って上手く撮影できませんでした。
こうしてみるとかなりシミ、傷、汚れがありますね。
個人的にはもう少し型崩れしてきたような風合いがあってもいいのですが、さすがはブライドルレザー。
全くその気配を見せません。
◆ディティール
ディティールといってもかなりシンプルなブリーフケースなので、そんなに紹介することはありません。
まず背面
ポケットもファスナーもないつくりです。
左下、ステッチが乱れていますがもともとです。
価格的に当然マシンだと思うんですけどね。手が滑ったのかな?
中は二室+ポケットです。
携帯や財布はポケットに入れて、パソコンや書類などは二室にわけて入れています。
僕の手、こうしてみるとちょっと男らしいですね。
ちなみにこのファスナー、かなりスムーズに開閉できます。
ポケットは薄い革くっつけたみたいな感じなんですが、この薄い革もなんかいいんですよね。
薄い革もブライドルレザーだと思います。
ブルーム(白い刷毛目の跡)が出ているので。
フラップ裏にブルームが見られますが、もとは全体的にこんな様子でした。
◆エイジング
エイジングを見ていきましょう。
といっても新品状態の写真があるわけではありません。
参考までに、万双の商品ページを貼っておきます。
全色品切れですね。万双の鞄は品切れが多いですが、ひょっこり入荷されたりします。
まず改めて全体像。
先ほどの写真より少々傷やシミが目立つように撮りました。
よく見ると表も左下ステッチ歪んでますね。
難しいのか?もしかして。左下。
持ち手はかなり色が濃くなっています。
やはり最もエイジングが現れるのは持ち手ですね。
別アングルから。
飴色の、深みのある表情です。
全体的にこれくらいエイジングしたらさらに貫禄がでるというものですが、まだ10年以上かかることでしょう。
錠前です。
公式ホームページには「真鍮色」と記載がありますが、これ真鍮ですね。
なぜ微妙な表記をするのでしょうか。それとも真鍮じゃないのかな……。
この雰囲気は絶対真鍮だと思うんですがね……。
なんにしても、こちらもエイジングが進んでいます。
よく触れる部分なだけに、引っ掻いた後なんかもありますね。
ちなみに鍵は閉めたことがありません。
FBIから書類を預かた場合は閉めると思います。
◆まとめ
この鞄を購入したときは20代前半。
何の役職もなく、たまたま早く社会に出ただけの若造が持つには少々トゥーマッチでしょうか。
当時も今も、「自分が良いと思ったものを落とし込む」ことを意識しているので分不相応くらいがちょうどいいと思っています。
それでも気恥ずかしさはありましたが、最近ようやく気軽に使えるようになりました。
これは年齢や職位が追い付いたのではなく、単純に僕がアイテムに慣れただけだと思います。
この鞄を更に10年、20年と使い込み、名実共に見合う自分になりたいものです。
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