自転車については門外漢ですが、なんというか装いにこだわり抜いた上でママチャリに乗るのもなんか違うかな……と言い訳を捏ねながらけっこう長いこと自転車を検討していました。
ロードバイクはオーバースペックなような気もするし、クロスバイクを検討していましたが、問題は〝本当に乗るの?〟というところです。
今回は紳士服好きの僕の目線から自転車という趣味を掘り下げ、BROMPTONについてレビューします。
◆服好きが自転車に乗るということ。
そもそも、ラーメン食べるにも気を使うのが紳士服界隈です。
(もっとも、良いのか悪いのか僕はほとんど気にしませんが)
上半身の衣類だけでトータル50万円とかになれば、そりゃあ大切に扱います。
つまり、衣類がダメージを負う行為は極力避けたいわけです。
では、自転車に乗ることで衣類にどのようなダメージが想定できるでしょうか。
・サドルとの摩耗でパンツが傷む
・繰り返し動かすことで膝が抜ける
・転倒してジ・エンドを迎える
・ペダルに革靴のソールを傷つけられる。
ざっとあげてみてもこんなものでしょうか。
特に最後のペダルによるソールへのダメージは不可避です。
想定されていない方も多く、実際僕もBROMPTON専門店で相談してみたところ
「何を気にしてんのこいつ」
みたいな顔をされました。
だって靴底だもん。
しかしビスポークやハンドソーンのMTMなど利用されてればオールソールも高くつきます。
馬鹿にならないわけです。
つまり結論として、僕は自転車に乗るときには服装、靴をかなり限定されるということを踏まえてどの自転車にするか選ばなければならないわけです。
そんな僕のライフスタイルにBROMPTONはハマりました。
◆BROMPTON
BROMPTONは、1975に発明され、今も進化を遂げながら愛される歴史ある自転車メーカーです。
そのつくりは堅牢で、なにより便利。
所謂折り畳み自転車ですが、簡単に、そしてとてもコンパクトにすることができます。
これは愛用のブロンプトンですが、15秒もあればこの形状に折りたたむことが可能。
重さは10kg強ほどあるので結構重いのですが、モデルによっては折りたたんだ後転がして移動が可能です。
つまり、スーツケースみたいに自転車を持ち運べるわけです。これは便利。
そして忘れてはならないのがロマンがどこにあるか。
それは①カスタム性 そして②made in Londonです。
◆カスタム性について
BROMPTONには公式、サードパーティから様々なカスタムパーツが発売されています。
これは納車した日に、自転車よりも先に調子に〝乗って〟撮った写真です。
これでもサドルは革のものに変更したりと、たしょう手を加えています。
現在約1年愛用していますが、その結果
見違える……というほどでも全然ありませんが、以前よりもこだわりの詰まった愛車になりました。
具体的にはハンドルやベル、ペダルやチューブをカスタムしたり、専用のバッグを装備したりしています。
ちなみにこの「バッグ」だけでもかなり楽しめます。
シンプルにかっこいい。
というか〝カスタム〟って、ニアリー〝着せ替え〟ですよね。
そりゃ好きですよね。
そりゃハマるわな。
そして冒頭あげたデメリットも、カスタムによってある程度解消されます。
ブロンプトンで出かける際に繊細な装いは当然NGですが、ブロンプトンに合わせた装いができる、そして折りたたむことによって様々なシチュエーションで使用できる。
使い方次第で、服飾好きならではの楽しみがうまれます。
◆made in London
そんなん好きやろ!!
以上。
◆実際に走行してみた感想
ブロンプトンは二つのタイヤまでの距離が長く、走ってみれば意外なほど早く走行できることがわかります。
あくまでミニベロとしての走行性能ですが、時間と体力に余裕があれば結構遠くまで走ることも可能。
僕は大阪ー神戸間の約40kmを走行したことがありますが、かなり疲れたものの貧弱な僕でも走り切ることができたので道具としてとても優秀だと思います。
体力に限界がきたら、折りたたんでタクシーや電車に乗ればいいので気軽にチャレンジが可能。
僕のブロンプトンは6速ギアがついてますから、長距離も柔軟に対応できるというところもポイントかもしれません。
◆あとがき
こういったアイテムは「使いたい気持ちへのアクセス」が重要なように思います。
ブロンプトンは慣れれば10秒で畳んだり展開したりできますから、気軽に乗って出かけられるところが大きな利点です。
「買ったものの乗らなくなった」というケースが一番もったいないでしょう……。
僕はカメラも好きですから、そこは親和性が高いです。
普段交流させていただいている服飾好きの方でも、写真好きの方は多いのでブロンプトンはおすすめです。
何よりとってもスタイリッシュ。
服飾好きのセカンドホビーとして、自転車はいかかでしょうか。
コメント