半年近く前になりますが、こんな記事を書いていました。
これをオーダーしてから納品までの間に、本当にいろいろ買いました。
途中別の鞄も欲しくなり妻に稟議を申し出ましたが、この鞄がオーダー中であることもありあえなく却下されました。笑
とまあ、こんな具合に節操のない僕ですが、鞄のオーダーは今回が初めてです。
サンプルに触れたり、これまでのコレクションを写真で見ていたりしていましたが、こういった類は実際に仕上がってみて自分のものになってみるまでわからない良さがあります。
今回も納品まで「きっと素晴らしいのだろうな」と漠然と想像していましたがまさに想像以上。
持って歩いて使ってみて、その出来の良さに心を打たれました。
◆オーダーしたバッグ
導入は前回の記事にもありますから、早速見ていきましょう。
所謂、「デペッシュ型」ともとれなくはない佇まいですが、明らかにオリジナリティがあります。
ベラーゴにはもっと固い、例えばブライドルレザーをつかったバッグもサンプルでありました。
しかしこちらの方がベラーゴらしい、キャラクターがよく出たディティールですね。
実際代表の牛尾氏も、こういった柔らかいレザーで仕立てるのはお好きだそうです。
◆ディティール
細かいディティールを見ていきます。
まずが何といっても革。
国産のシュリンクレザーです。
奇しくもTwitterやインスタグラムで交流させて頂いているオボイストさんと名古屋のSUSIESVELTがコラボしてつくられているバッグと同じ革だそうです。
この革、質感、使い心地共にかなり良さそうです。
シボ革の柔らかさをそのまま生かしたような仕立てなので、耐久性は少し不安でしたが、持った時に「これなら永く愛用できる」と確信しました。
持ち手もボディ同様のシュリンクレザーです。
先述の通り耐久性に不安がありましたので、持ち手の修理やメンテナンスもして頂けるのか事前に確認していました。
「もちろんです」と快く回答頂いていましたが、この持ち手すらなかなか痛むことはなさそうな印象です。
もし傷んだとしても、つくってくれた職人が近くにいるのは心強いですね。
真鍮にメッキを施した美しい錠前と可愛げのある鍵のデザイン。
実際に鍵をかけることはありませんから、僕にとってはアクセサリーに近いですね。
開けるとこんな感じ。
使用感も心地いいです。
内装は一室とポケット。
裏地のスエードのカラーも選べましたが、この色にしてよかったです。
表のトープとの相性もいい。
これ、かなりなやみまして、思い切ってパープルにしようかと思ったくらいです。
その後インスタグラムでトープ×パープルでつくられた方の写真を見ましたが、とっても綺麗な組み合わせでした。
どちらでも正解ですね。
ちなみに背面にもポケット。
これ、一度は無しでお願いしたのですが、利便性を考えてやはりつけて頂きました。
無ければ無いですっきりしてカッコいいと思います。
何気にヘリンボーン。
同じトープカラーのカミーユフォルネの財布を入れてみました。
全体的に柔らかく丸い雰囲気で、可愛い印象もありながらブリーフケースならではビジネスライクな印象も損なっていない、デザイン性の高さを感じました。
◆まとめ
革の持つ雰囲気がとても美しく現れているバッグだと感じました。
使用してみても不満などあるはずもなく、鞄のおもしろさを再認識しました。
納品に伺ったこの日は、真冬然とした装い。
こういった日にこのバッグはとてもマッチしますね。
(もちろん夏も使いまくる予定ですが)
総じて満足度はとても高い。
今後もお世話になることかと思います。
神戸の職人の審美眼にはとても教わることが多く、楽しい街です。
エイジングも期待できますので、この上質な革がどう変化していくか、注目ですね。
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